犬の病気_マダニ
♪マダニについて知ろう マダニの発生には温度や湿度など様々な要因が複雑に関与しています。 このため、季節によって大発生したり、動物に突然多数のマダニが寄生することもあります。 マダニは1年を通して活動しているのです!しかし猫への寄生は稀で、猫にはノミが寄生しやすいのです。 ♪マダニとダニとの違い 「マダニ」と「ダニ」って違うの!? 「マダニ」は普段、よく耳にする『ダニ』とは別の種類です。 マダニ(動物に寄生する)とダニ(ハウスダストマイト)では大きさも違います、 ダニの大きさは約0.2~0.4mmに比べ、マダニは未吸血の状態のときでも、2~3mm以上あり、肉眼で十分確認できます。 また最大に血を吸っている状態では、通常の体重の100倍から200倍にもなります。 ダニは一般に布団や畳の中に住み人のアレルギーの原因になる以外には、病原体を運ぶことはほとんどありませんが マダニは様々な恐ろしい病原体を運んでくる可能性があります。 ♪意外と知らないマダニの生態 マダニは、適当な場所で宿主になる動物が通過するのをじい~っと待ち受けています。 マダニが宿主を捕える際には、ハラー器官という独特の感覚器官を利用しています。 マダニのハラー器官は第1歩脚の末節にあり、動物の熱や振動、二酸化炭素を感知できます。 マダニは動物が近くに来たことを感知すると、飛びついて宿主を捕らえます。 いったん宿主に付着したマダニは、強力な爪で宿主にしっかりと取り付いて宿主の体の上を移動し、 頭や耳などの比較的毛の薄い部分を刺すのです。 マダニはいつの季節にも関係なく、場所も選ばず、どんなところでもいつでも潜んでいます。 犬や猫に寄生するチャンスをいつも狙っているのです。 ♪マダニの被害 マダニの口は、皮膚を突き刺すのに特に適したつくりになっています。 皮膚を突き刺す『口器』とよばれる器官は、皮膚と皮下組織を切開する『鋏角(きょうかく)』と、その傷に差し込まれるギザギザの歯がついた『口下片(こうかへん)』から構成されています。 マダニは動物の体の上で、皮膚が薄く付着と吸血が容易な場所を探します。通常は頭や耳など比較的毛が薄いところを選びます。 次にのこぎりのようなクチバシを皮膚にさしこみ、セメントのような接着物質を分泌しクチバシを皮膚に固定します。 次に、吸血と唾液の分泌を繰り返しますが、これにより周囲の組織が破壊されます。最初はゆるやかな吸血、その後は急速な吸血を行います。 ♪マダニが引き起こす直接的な病害 ①貧血 マダニは寄生期間中に、吸血前の体重の100倍もの血液を吸うので、大量に寄生を受けた場合には貧血が見られます。 ②皮膚の細菌感染 皮膚に寄生したマダニを犬が除去しようとして掻いたときにできる傷に、細菌が感染する事があります。 ③アレルギー ダニは吸血する時に動物対内に唾液を注入します。これによって動物がアレルギー状態になる事があります。 ♪マダニが媒介する病気 ★バベシア症 犬などの赤血球に寄生する原虫。感染したマダニが動物の血を吸うときに、動物の体内に唾液を注入する事により感染します。 本州以西に広く分布し、特に山間部に多く見られます。貧血、発熱、食欲不振などを起こし、急性例では死亡する事も! ★感染経路 バベシアはマダニ(フタトゲチマダニ、ツリガネチマダニ、ヤマトマダニおよびクリイロコイタマダニ)が媒介します。 一般に犬バベシア症は関西以西の病気だと考えられていますが、感染地域の広がりと、 犬バベシア症に感染した犬の移動に伴い全国で発生が認められるようになっています。 ダニのいそうな山や公園、草むらなどで遊んだ後は、特に念入りに体をチェックしてダニが吸血し始める前に取り除きましょう。 バベシア原虫がダニからを犬に移るのに36~48時間必要と言われていますので、吸血前にダニを取り除けば感染の可能性を非常に低く出来ることから、 いかに薬剤を使ってでも予防が重要なのがわかります。